大きな人がいました

大きな人は人々を優しさで包みました

大きな愛で人を救い人を導きました

小さな人がいました

小さな人は人に気に入られようといつも人の目を気にしていました 人に優しくしてもらおうと人の為に生きました

大きな人は人々の為に泉を作りました

清らかな生活と平和を望み

大きな人は人々に称えられました

大きな人は人を幸せにする力があった

小さな人は人を傷つけてしまった

愛する者を

自分と居ては幸せになれないと

小さな人には幸せにする自信がない

ある時大きな人は人々の声を聞いた

それは大きな人への不安だった

ある時小さな人は街の人の声を聞いた

それは小さな人に対しての悪口だった

大きな人は怒った

こんだけ人々の為にしてあげてきたのに...

人々は怒り狂った大きな人を恐れた

そして人々は大きな人に言った

私たちはあなたに何も望んでいないと

小さな人は周りの言葉などは気にしなかった

自分がどれだけ言われようと気にしない

だけど人々は小さな人が愛した人も責めた

小さな人は初めて怒った

自分への偏見ならともかく

愛するあの子はとても純粋でとてもいい子だと

人々は怒った小さな人を恐れた

そして小さな人に言った

やはりお前らは人ではないと

大きな人は怒りのぶつける先もなくたただただ泣いた

小さな人はやるせなくて情けなくてただただ泣いた

そう大きな人も 小さな人も同じ一人の人だった